沖縄のジャズ喫茶の話

鉄瓶・錆び鉄

2009年01月25日 17:21

1小節目のつづき・・・

 いつの頃だったか、石垣でジャズフェスティバルを「バードランド」が中心となり開催したとき、聞きに行った懐かしい思い出がある。テリー重田の「トゥバラマー」や与世山澄子さんの「サマータイム」など、沖縄ジャズ界が最も意欲的で華やかな頃だったと思う。本島でも地元ジャズミュージシャンのコンサートが琉球新報ホールや市民会館などで盛んに開催されていた。
県外から、日野照正、山下洋輔、等々ビッグネームのジャズメン達がコンサートに出演していた。
 昔日本で唯一のカタカナ名の町であったコザ市のコザ十字路の近くにも半地下のような異様な喫茶店があった、ジャズやロック・ソウルなんでも聞かせている店で、当時のベトナム末期の頃の尋常でないコザの雰囲気のある店であった。店名を確か「サムライ」と言い主はCMでお馴染の/普通のジョートー/の和宇慶氏であった。
今は懐かしい響きの「コザ」であるが、当時は那覇よりも一種独特の町のたたずまいがあり、コザに行くと何がしか胸騒ぎをかんじ少しハイになるような気がした(気分だけだはなく、何かの・・・)。
様々なジャンルの音楽が毎夜ライブハウスで演奏され、まさしくミュージックタウンであった。
ジャンルは違うが沖縄民謡にもコザらしい流れが吹き込み、伝統的な音楽が新たな沖縄民衆音楽へと進化していったと感じている。今その延長線上に「りんけんバンド」・「喜納昌吉」「パーシャクラブ」「ネーネーズ」などもあるのではないか。
                                 つづく・・・・・

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